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がん専門運動指導士資格 取得日記|カウンセリングの重要性について

札幌市南区のメディカルフィットネス MIRANESS(ミラネス) の代表、菊地孝明です。
現在、大阪国際がんセンター認定「がん専門運動指導士」資格 の取得に向けて勉強を進めています。

今回の講義では、「カウンセリングの重要性」 について学びました。
この内容は、がんサバイバーの方々への運動指導を行う上で、非常に大切な基礎になります。

 

■ なぜカウンセリングが重要なのか

がんの運動指導では、単に「どんな運動を行うか」を考えるだけでは不十分です。
まず、その人の今の身体・心・生活状況を正確に把握することからすべてが始まります。

安全で、効率よく、そして効果的な運動を行うためには、クライアントから 正確で詳細な情報を引き出すカウンセリング が欠かせません。

 

■ カウンセリングで確認すべき主な項目

がん専門運動指導士のカウンセリングは、一般的な運動指導とは異なり、「医療的背景」と「心理的側面」の両方を考慮する必要があります。

主な確認項目は以下の通りです。

がんの種類・治療内容・副作用の有無

現在の身体の状態(筋力、体力、関節可動域など)

日常生活での不調や困りごと

がん以外の症状や既往歴(高血圧、糖尿病など)

心の状態(不安、気力、ストレス、落ち込みなど)

運動の目的や目標(再発予防、体力回復、生活の質向上など)

運動に対する意欲・動機・期待感 ←とても重要

 

■ 意欲の確認が大切な理由

がんの治療や療養を経験された方は、身体だけでなく、心にも大きな変化 を抱えていることがあります。

「もう一度動けるようになりたい」
「病気と上手く付き合いながら生活を整えたい」
「前の自分を取り戻したい」

——このような意欲の芽を丁寧に引き出すことが、安全で効果的な運動指導の第一歩になります。

運動プログラムの内容よりも、まず「始めたいと思える気持ち」を確認することが、長期的な継続と成果に大きく影響します。

 

■ 一般的な運動指導との違い

一般的なフィットネス指導では「筋力」「体力」「姿勢改善」などの結果が中心になります。
しかし、がんサバイバーへの指導では、「安全性」と「心理的サポート」 が同等、またはそれ以上に重要です。

身体を動かすだけでなく、「安心して自分のペースで向き合える環境をつくること」こそが、がん運動指導士の役割だと感じます。

 

■ まとめ

今回の講義を通して、改めて「カウンセリング=心の準備」であると実感しました。
身体だけでなく、心の状態を理解し、意欲を育てる。
そこから初めて本当に安全で意味のある運動指導が始まります。

 

MIRANESSでは、がん経験者の方々が安心して運動できるよう、医療的知識と心理的支援の両面からサポートを続けていきます。

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